バンタム級に続き、スーパーバンタム級でも4つのベルトを全て手中に収め、ボクシング史上2人目、アジア人としては初となる**「2階級での世界4団体王座統一」**という歴史的偉業を成し遂げた「モンスター」井上尚弥選手。
2025年9月には、元王者ムロジョン・アフマダリエフを相手に圧倒的な判定勝利を収め、世界戦連勝記録を「26」に伸ばして男子歴代最多タイ記録(ジョー・ルイス、メイウェザーに並ぶ)に到達。
パウンド・フォー・パウンド(PFP)でも常に世界トップに君臨し続けています。

まさに無敵を誇る彼ですが、その強さの原点となったアマチュアボクシング戦績は、81戦 75勝 (48KO/RSC) 6敗。
アマチュア時代にしても凄い成績ですが、6回の負け試合(★)はどういった試合だったのでしょうか?
今回は”【井上尚弥 】アマチュア時代の戦績もモンスター級!敗戦6はどんな試合?”というテーマで解説していきますね!
この記事を読むとわかること
- 井上尚弥のアマチュア時代の圧倒的な通算戦績
- 「無敵のモンスター」が喫した意外な6つの敗戦の正体
- アマチュア時代の敗北がプロでの強さにどう繋がったのか
- 2026年現在の井上尚弥が到達した歴史的立ち位置
井上尚弥の アマチュア時代の戦績(小学校~中学)
初試合は井上選手が6年生の時、全国大会で中学2年生の相手にRSC勝ち(プロボクシングのTKOに相当)を納め、幸先の良いスタートを切ります。
中学校3年の時には、第1回全国U-15大会(15歳(中学生)以下によるボクシング大会)で1R RSC勝 を納め優秀選手賞を受賞。
さらに中学卒業後、新磯高校(現・相模原弥栄高校)に入るとそのキャリァに拍車がかかります。
井上尚弥の アマチュア時代の戦績(高校1年時)
井上選手が高校1年生(2009年)の時。インターハイ・国体・選抜でそれぞれ優勝し3冠達成を果たします。
〇インターハイ(2009年6月 全国高等学校総合体育大会ボクシング競技大会)優勝
ライトフライ級
一回戦目vs鹿児島代表RSC勝3R 1’45”
二回戦目vs大阪代表RSC勝3R 1’39”
三回戦目vs奈良代表RSC勝3R 1’11”
〇国体(2009年10月 第64回トキめき新潟国体)優勝 ライトフライ級
一回戦目vs新潟代表RSC勝2R 1’41”
二回戦目vs大阪代表Pts勝Pts 9-1
三回戦目vs奈良代表Pts勝Pts 16-4
四回戦目vs香川代表Pts勝Pts 10-4
〇選抜(2009年12月第21回全国高等学校ボクシング選抜)優勝 ライトフライ級
一回戦目vs東京代表RSC勝1R 3’07”
二回戦目vs東海代表RSC勝3R 1’30”
三回戦目vs四国代表RSC勝2R 1’44”
四回戦目vs近畿代表RSC勝2R 1’15”
そして、翌2010年のアジアユース選手権では、自身初の国際大会にいどみますが、準決勝で、地元イランのマスード・リギに、1対7で敗れ銅メダルに終わります。
井上選手にとっては、これがボクシング人生で初黒星。ほろ苦い国際デビュー。
★井上選手1つ目の黒星でした!
先に1点取られると、ペースを取られたまま、亀になって逃げられる。国際ルールでの戦い方に、経験の差を感じた
掲出先:ボクシングマガジン2010年5月号
〇アジアユース選手権 (2010年3月)銅メダル ライトフライ級
一回戦目 vsモンゴル代表判定勝Pts 11-2
二回戦目 vsカザフスタン代表RSC勝3R 1’17”
三回戦目 vsイラン代表判定負Pts 1-7
井上尚弥の アマチュア時代の戦績(高校2年時)

井上選手、高校2年時には、アゼルバイジャンのバクーで行われた世界ユース選手権に参加。
この大会でベスト8に入ると、同年8月にシンガポールで開催される第1回ユース五輪への出場権が手に入るという事。
しかし3回戦目にキューバのヨスバニー・ベイタ・ソトに0対11の判定で黒星を記してしまいます
★井上選手2つ目の黒星でした!

ヨスバニー・ベイタ・ソト
ユース五輪への夢が断たれた世界ユース選手権でしたが、それでも、日本人最高位のベスト16入りを果たしました。
〇世界ユース選手権(2010年4月)ベスト16 ライトフライ級
一回戦目vsエチオピア代表KO勝 2R
二回戦目vsインド代表判定勝 8-4
三回戦目vsキューバ代表判定負
そして高校2年のインターハイ、四回戦目、西宮香風(兵庫)の野辺優作選手に敗れ、連覇を果たせずベスト8に留まります。
★井上選手3つ目の黒星でした!
西宮香風(兵庫)・野辺優作が優勝:
ヤマ場は1日の相模原青陵(神奈川)・井上尚弥(2年)との準々決勝。高校3冠の「具志堅2世」相手に、野辺は「足を使って打ち合わない大人のボクシング」と冷静な試合運びで判定勝ち。この勝利で勢いに乗った。掲出先:日刊スポーツ2010年8月4日
〇インターハイ(2010年8月 全国高等学校総合体育大会ボクシング競技大会)ベスト8 ライトフライ級
一回戦目vs北海道代表RSC勝 1R 1’02”
二回戦目vs岐阜県代表判定勝 Pts 6-2
三回戦目vs奈良県代表RSC勝 2R
四回戦目vs兵庫県代表判定負 Pts 3-6
インターハイでの連覇はならなかったものの、国体では優勝し、連覇を達成します。
千葉国体第10日の4日に行われたボクシング少年男子ライトフライ級。連覇を飾った神奈川の井上尚弥(相模原青陵高2年)の顔には傷一つ見えなかった。
掲出先:神奈川新聞 2010年10月5日(火)
〇国体(2010年10月 第65回ゆめ半島千葉国体)優勝
ライトフライ級
一回戦目vs福岡県代表RSC勝1R 1’32”
二回戦目vs長崎県代表RSC勝1R 2’01”
三回戦目vs奈良県代表KO勝2R 0’48”
四回戦目vs岐阜県代表判定勝Pts 6-4
また、初出場の全日本アマチュア選手権では決勝で駒大の林田太郎選手に敗れ準優勝。
初め、井上選手の最大の敵となるのは、足を使いテクニックに長けたの柏崎刀選手(日大)で、ファイタータイプの林田選手はノーマーク。
しかし、準決勝で柏崎選手から勝利を挙げた事で、決勝では林田選手と対戦する事になり楽勝ムードになっていたそうです。
★井上選手4つ目の黒星でした!
柏崎君に勝って気を抜いた。決勝の前日、明日は優勝したらNHKのインタビューがあるから何て言おうか。そんな話をしていたほどです。一方の林田君は高校生には負けられないというものすごいプレッシャーを背負い、120%で勝負を挑んできた。あれは完全に自分の責任。たとえナオが浮かれていても、自分が褌を締め直さなくちゃいけなかった。もうめちゃくちゃ反省ですよ!
掲出先:yahooニュース配信
【2010年11月】
(2010年11月 第80回全日本アマチュアボクシング選手権大会 ) 準優勝
ライトフライ級
一回戦目vs東海ブロック代表判定勝Pts 8-0
二回戦目vs日連推薦判定勝Pts 8-2
三回戦目vs北信越ブロック代表判定勝Pts 8-5
決勝vs日連推薦判定負Pts 7-12
井上尚弥の アマチュア時代の戦績(高校3年時)
井上選手の高校最後のインターハイ。
高校1年生の時いきなり優勝。
しかし去年はベスト8に甘んじたインターハイで、優勝を奪還!有終の美を飾ります。
〇インターハイ(2011年8月 全国高等学校総合体育大会ボクシング競技大会) 優勝
ライトフライ級
一回戦目 vs長崎県代表 RSC勝 3R 0’25”
二回戦目 vs三重県代表 RSC勝 2R 0’21”
三回戦目 vs大阪府代表 RSC勝 2R 1’59”
四回戦目 vs佐賀県代表 RSC勝 1R 1’45”
準決勝 vs石川県代表 判定勝 Pts 9-2
決勝 vs岐阜県代表 判定勝 Pts 12-2
そして、昨年決勝で涙を飲んだ全日本アマチュア選手権では決勝戦で、再び林田選手に対峙しますが、見事にリベンジ。
この人昔から再戦するときの強くなり方と言うか差の広げ方が異常すぎるんだよな…。
ワイはそれを最高級の意地だと思っている。 https://t.co/6LOdtyltvE— 井上浩樹 Koki Inoue ころまる (@krmr_511) May 14, 2022
優勝を果たしました。
林田選手:井上選手の強さは以前から分かっていて、パンチもスピードも私より上だろうと。でも、初戦は僕が自分のボクシングができたから勝てたと思う.
掲出先:yahoo!ニュース 配信
(2010年11月 第80回全日本アマチュアボクシング選手権大会 ) 優勝
ライトフライ級
一回戦目vs北信越ブロック代表(同志社大学RSC勝2R 2’27”
二回戦目vs東海ブロック(日本大学RSC勝2R 2’42”
三回戦目vs日連推薦(日本大学)PTS勝32-13
決勝戦vs日連推薦(駒澤大学)PTS勝34-20
また、始めて世界選手権出場を果たし、フライ級で3回戦まで進みましたが、キューバの選手に12-15の判定負けを喫しベスト16に留まります。
★井上選手5つ目の黒星でした!
〇(201110月世界選手権大会 )ベスト16
フライ級
一回戦目vsインドネシア判定勝Pts 16-7
二回戦目vsアルメニアRSC勝2R 1’20”
三回戦目vsキューバ判定負Pts 12-15
その他インドネシア大統領杯で初の国際大会金メダルを獲得等の積み重ねにより、高校生生初のアマチュア7冠を達成しましたした。
井上尚弥の アマチュア時代の戦績(失望からのプロ転向)
高校を卒業した井上選手、2012年にロンドンオリンピック予選会を兼ねたアジア選手権に出場します。
ロンドンオリンピックでメダルを獲る事はかねてからの夢。
ライトフライ級で臨み、決勝まで進みますが、地元カザフスタンのビルジャン・ジャキポフに11-16の判定負けを喫して銀メダルにとどまり、ロンドンオリンピック出場を逃がしてしまいます。
★井上選手6つ目の黒星でした!
以上 井上選手のアマチュア時代は81戦 75勝 (48KO/RSC) 6敗。
あの悔しさは二度と味わいたくないと思った。
認められない何かがあったのだろう.
掲出先: 神奈川新聞 2014年4月10日(木)
〇(2012年4月アジア選手権大会 ライトフライ級) 銀メダル
一回戦目vsキルギスRSC勝2R
二回戦目vsタジキスタン判定勝Pts 21-16
三回戦目vsカザフスタン判定負Pts 11-16
試合後3日間ふさぎ込んだ井上選手はその年の7月、父親とともに大橋ジムへ移籍、プロに転向します。
この記事のまとめ
- 井上尚弥のアマチュア戦績は81戦75勝6敗という驚異的な数字。
- 喫した6つの敗北は、すべて国際大会や国内の強豪との接戦によるもの。
- 特にロンドン五輪予選での敗北が、プロ転向と現在の強さへの大きな転換点となった。
- 2026年現在、アマチュア時代の悔しさを糧に「歴史上最強」の地位を不動のものにしている。
おわりに
高校生初のアマチュア7冠を達成した井上選手にも、6回の敗北がありました。しかし、その都度悔しさをバネにして乗り越え、世界最強のボクサーとして君臨する今があります。
アマチュア時代に経験した挫折と、そこから這い上がった強靭な精神力こそが、プロ転向後の「無敵の快進撃」を支える真の原動力と言えるでしょう。2026年、さらなる伝説を築き続ける井上選手の次なる一戦から、一瞬たりとも目が離せません。
これからも井上選手の更なる飛躍と、前人未到の記録更新を期待しています。最後までお読みいただきありがとうございました!
井上尚弥のプロフィールと詳細戦績
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | 井上 尚弥 (Naoya Inoue) |
| 通称 | Monster (怪物) |
| 階級 | バンタム級 / スーパーバンタム級 |
| 身長 | 164.5 cm |
| リーチ | 171.0 cm |
| 国籍 | 日本 |
| 誕生日 | 1993年4月10日 |
| 出身地 | 神奈川県座間市 |
| 家族 | 井上真吾(父)、井上拓真(弟) |
| 親戚 | 井上浩樹(従兄弟) |
| スタイル | 右ボクサーファイター |
🥊 プロ・アマ通算戦績
| カテゴリ | 試合数 | 勝ち | KO勝ち | 敗け |
|---|---|---|---|---|
| プロボクシング | 29 | 29 | 25 | 0 |
| アマチュアボクシング | 81 | 75 | 48 | 6 |
| 合計 | 110 | 104 | 73 | 6 |


