【平田広明特集】サンジもジャックも!? “海賊専門”声優の超絶テクに迫る!

声優・アニソン歌手
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アニメファンも、洋画の吹き替えファンも、「あれ、この声…どこかで聞いたことがあるな?」と、ふとした瞬間に既視感ならぬ“既聴感”に襲われた経験はありませんか?

その声は、ある時は飄々とした伊達男のように、またある時は頼れる兄貴分のように、そして時には哀愁漂う中年男性のように、私たちの耳に馴染み、心を揺さぶります。

その声の主こそ、声優・平田広明さん。

彼の名を一躍有名にした二人のキャラクターがいます。

一人は、国民的アニメ**『ONE PIECE』の“麦わらの一味の料理人”サンジ**。

もう一人は、世界的大ヒット映画**『パイレーツ・オブ・カリビアン』の“自由すぎる伝説の海賊”ジャック・スパロウ**。

驚くべきことに、この国籍も性格もまるで違う二大“海賊”キャラクターを、どちらも平田広明さんが演じているのです。

「え、あのサンジとジャックが同じ声優!?全然気づかなかった…」と驚愕したそこのあなた、安心してください。それは彼の演技力がいかに卓越しているかの証明に他なりません。

今回は、単に「同じ声優が演じている」という事実の紹介に留まらず、なぜ平田広明さんの演じるキャラクターはこれほどまでに魅力的なのか、舞台俳優としての経歴からくる表現の深み、そしてサンジとジャックという二人の海賊をどう演じ分けているのか、その超絶的な“声の錬金術”に、徹底的に迫っていきたいと思います。

この記事を読むとわかること

  • 平田広明さんのプロフィールと声優としての歩み
  • 代表キャラ「サンジ」と「ジャック・スパロウ」の演技比較
  • “声のカメレオン”と称される理由や演技テクニック
  • サンジ&ジャックがより魅力的に感じられる耳ポイント
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平田広明とは?舞台で磨かれた“声の表現者”

1963年生まれ、東京都出身の平田広明さん。

今でこそ声優界のレジェンドとして知られていますが、彼のキャリアの原点は「舞台」にあります。

演劇集団円を経て、劇団昴(すばる)に所属し、数多くの舞台で活躍。

そこで培われたものが、彼の声優としての演技の根幹を成しています。

舞台俳優に求められるのは、マイクを通さない生の声で、劇場の隅々まで明瞭なセリフを届ける発声技術と滑舌。

そして、全身を使ってキャラクターの感情を表現する身体性。

平田さんの声には、この舞台で鍛え上げられた確固たる基礎が息づいているんです。

ただ声が渋くて良い、というだけでなく、一言一句が明瞭でありながら、そこにはキャラクターの感情の機微、息遣い、そして“間”の取り方といった、全身で表現してきた俳優ならではの緻密な計算と感性が込められているんですね。

声優・吹き替え界のレジェンドへ

舞台活動と並行して始めた声優・吹き替えの仕事で、彼の才能は一気に開花します。代表作を挙げればキリがありません。

  • 『ONE PIECE』サンジ:20年以上演じ続ける、彼の代名詞とも言える役。

  • 『宇宙兄弟』南波六太:夢を追う中年男性の悲哀と希望を見事に表現。

  • 『TIGER & BUNNY』鏑木・T・虎徹(ワイルドタイガー):落ち目のベテランヒーローの人間臭さとカッコよさを両立。

  • 『最遊記』沙悟浄:軽薄なようで仲間想いな色男という、後のサンジにも通じる役柄。

  • 『ER緊急救命室』ジョン・カーター(ノア・ワイリー):長期シリーズで若き研修医からベテラン医師への成長を声で演じきった。

そして特筆すべきは、やはりジョニー・デップの“公認”吹き替え声優という事実。

これは単なるリップサービスではなく、デップ本人が複数の吹き替え音声を聴き比べた上で、「自分の感性に最も近いのはヒロアキだ」と認めたという逸話付きです。

俳優が俳優の演技に惚れ込む。これ以上の賛辞はないでしょう。

平田さんは、もはや単なる「声優」ではなく、声を通してキャラクターの魂を翻訳し、再構築する「表現者」なのです。


ジャック・スパロウ役|“文化翻訳”が生んだ日本版キャプテン

『パイレーツ・オブ・カリビアン』の主人公、キャプテン・ジャック・スパロウは、映画史に残る強烈な個性を持つキャラクターです。

常にラム酒で酔っているかのような千鳥足、何を考えているか分からないトリッキーな言動、それでいて絶体絶命のピンチを奇策で切り抜けるカリスマ性。

ジョニー・デップが生み出したこの予測不能なキャラクターを、日本語で魅力的に再現するのは至難の業です。

平田さんは、この難役を単なる「声のモノマネ」で終わらせませんでした。

彼が行ったのは、ジョニー・デップの演技の“魂”を抽出し、日本語というフィルターを通して、日本人が最も楽しめる「日本版ジャック・スパロウ」を創り上げるという、いわば**“文化翻訳”**とも言うべき作業でした。

職人芸の域に達したテクニック

平田ジャックの演技を細かく分析すると、その凄みがよく分かります。

  1. 息遣いと語尾の処理:常にフワフワと浮ついたような、語尾がフッと抜ける息遣い。かと思えば、核心を突く場面では急にシラフに戻ったかのような、低く落ち着いたトーンに切り替わる。この緩急自在の息遣いが、ジャックの掴みどころのなさを完璧に表現しています。

  2. 独創的な間の取り方:平田さんのジャックは、独特の「間」を持っています。普通なら一息で言うセリフをわざと区切ったり、予期せぬタイミングで言葉を挟んだりすることで、原語のジョニー・デップが持つアドリブ感やリズムを見事に日本語で再現しているのです。

  3. “翻訳”を超えたキャラクター創造:平田さんはインタビューで、「自分だったらこう演じたい」というアプローチで吹き替えに臨んでいると語っています。これは、台本に書かれたセリフをなぞるのではなく、ジャック・スパロウという人間を深く理解し、彼の思考回路でセリフを発している証拠です。だからこそ、彼の口から出る「ヨーホー」や「諸君!」といった言葉には、紛れもないジャック・スパロウの魂が宿るのです。

ジョニー・デップ本人に会った際、「花束を渡すのは僕の方だ。君が僕のキャラクターを日本で完成させてくれた」と言われたというエピソードは、平田さんの仕事が単なる吹き替えではなく、共同創造であったことを物語っています。


サンジ役|20年以上の歳月が刻んだ声の深み

一方、サンジはジャックとは全く異なるベクトルを持つ海賊です。

料理は超一流、女性には滅法弱い「愛の料理人」。

しかしその根底には、仲間とレディを守るためなら己の命すら厭わない、熱い「騎士道精神」が流れています。

この**“ギャップ萌え”の塊**とも言えるキャラクターを、平田さんは20年以上にわたり演じ続けてきました。

ギャグとシリアスの驚異的な振れ幅

平田さんのサンジの魅力は、何と言ってもその驚異的な演技の振れ幅にあります。
ナミやロビンを前にした時の「ナミすわぁ〜ん♡ロビンちゅわ〜ん♡」という、ハートマークが飛び交うような甘く蕩けた声。

これはもはや芸術の域です。しかし、ひとたび仲間が危機に陥れば、その声は一変します。

  • 戦闘時のドスの効いた声:「クソ野郎が…!」「覚悟はできてんだろうなァ!?」など、低く唸るような声は、普段の彼からは想像もつかないほどの威圧感を放ちます。

  • 仲間を想う優しい声:空腹のギンに黙ってチャーハンを差し出す初期のシーンや、仲間たちのために静かに決意を固める場面で見せる、穏やかで深みのある声。

  • 騎士道の声:敵であっても女性は決して蹴らないという信念を貫く時の、揺るぎない覚悟に満ちた声。

このギャグとシリアス、甘さと辛辣さ、優しさと厳しさといった、あらゆる感情のスペクトルを自在に行き来できるからこそ、サンジというキャラクターはこれほどまでに立体的で、人間味あふれる存在として愛され続けているのです。

ホールケーキアイランド編で見せた“魂の演技”

サンジというキャラクター、そして平田さんの演技の真骨頂が発揮されたのが、原作でも屈指の人気を誇る「ホールケーキアイランド編」でした。

政略結婚によって一味からの離脱を強制され、壮絶な過去と向き合うことになったサンジ。

このエピソードで平田さんが見せたのは、もはや演技の域を超えた“魂の叫び”でした。

ルフィとの決闘シーンで見せた苦悩に満ちた声、過去のトラウマに苛まれる震える声、そして全てを諦めた果てに絞り出した**「帰りてェよ…サニー号に…」**という一言。

そこには、20年間サンジと共に歩んできた平田さんだからこそ表現できる、キャラクターへの深い理解と愛情、そして一体感が凝縮されていました。

このエピソードを経て、平田さんの演じるサンジは、さらなる深みと説得力を獲得したと言えるでしょう。


二人の海賊を演じ分ける、声のカメレオン技術!

さて、ここで改めてジャックとサンジを比較してみましょう。どちらも「海賊」という共通項はありますが、その本質は全く異なります。

  • ジャック・スパロウ:常に自分の自由と欲望が最優先のトリックスター。行動原理は気まぐれで予測不能。声のトーンは基本、少し高めで掴みどころがなく、常に不安定に揺らいでいる。

  • サンジ:仲間とレディを守ることが最優先のナイト(騎士)。行動原理は確固たる騎士道。声のトーンは基本、低めでダンディだが、感情の起伏によって大きく振れる。

この真逆とも言える二人を、平田さんはどう演じ分けているのでしょうか。
彼は、声色をガラリと変えるタイプの声優ではありません。

彼の技術の核心は、同じ「平田広明」という声の基盤の上に、キャラクターの“魂の核”を憑依させることにあります。

ジャックを演じる時は、その思考回路である「どうすれば自分が一番得をするか、面白いか」を常に意識し、そこから生まれる飄々とした軽薄さと計算高さを声に乗せる。

一方、サンジを演じる時は、「仲間を、レディをどう守るか」という騎士道を胸に、そこから生まれる優しさと、それを脅かす者への怒りを声に込める。

声質そのものを変えるのではなく、キャラクターの“精神性”を変えることで、結果的に全く別の人物に聞こえさせる

これこそが、平田広明さんが“声のカメレオン”と称される所以なのです。

SNSで「サンジとジャックが同じ声優ってマジか…」という驚きの声が定期的にバズるのは、彼のこの神業的な演じ分けが、多くの人にとって信じがたいレベルに達しているからに他なりません。

この記事のまとめ

  • 平田広明さんはサンジとジャックの“海賊キャラ”両方を演じ分ける実力派声優
  • ジョニー・デップ本人からも認められた吹き替えの神業を持つ
  • サンジのダンディさとジャックのユーモア、どちらも“平田ボイス”が光る
  • 次回視聴時はぜひ“声”にも注目して、作品をもっと深く楽しもう!

おわりに

サンジもジャック・スパロウも、今や世界中で愛される不滅の海賊キャラクターです。

しかし、少なくとも日本において、彼らがこれほどの魅力を放っている根底には、**平田広明という“声の演出家”**の存在が不可欠であることは間違いありません。

彼の演技には、キャラクターへの深い洞察と愛情、舞台で培った確かな技術、そして何より“声で物語を語る力”が詰まっています。

彼が演じるキャラクターは、単なるヒーローでも悪役でもなく、弱さもズルさも抱えながら、それでも譲れない信念を持つ「人間臭い」魅力に溢れています。

だからこそ、私たちは彼の声に惹きつけられ、20年以上も第一線で活躍する彼の新たな演技に期待を寄せるのです。

次にあなたが『ONE PIECE』を観る時。
次にあなたが『パイレーツ・オブ・カリビアン』を観る時。
ぜひ、その“声”にじっくりと耳を澄ませてみてください。

キャラクターのセリフの裏に隠された息遣いや感情の機微を感じ取った時、あなたはきっと、平田広明という稀代の表現者の凄みを再認識し、作品がもっともっと好きになるはずです。


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