『メイドインアビス』のナナチ、『チェンソーマン』のポチタなど、独特なキャラクターに命を吹き込んできた声優・井澤詩織さん。
そんな彼女が“ガチすぎる”趣味である深海生物への愛を極め、「深海生物検定」に合格したことが密かに話題を呼んでいます。
今回はその経緯と、声優としての魅力にもつながる彼女の“深海愛”について深掘りしていきましょう。
この記事を読むとわかること
- 井澤詩織さんの声優としての個性と深海生物への深いこだわり
- 彼女が筋金入りの“深海オタク”になった具体的な理由と背景
- 「深海生物検定」合格までに乗り越えたであろう苦労と努力の道のり
- ファンとして注目したい、今後のユニークな活動とその楽しみ方
井澤詩織さんってどんな声優?
埼玉県出身、ボイスキットに所属する声優の井澤詩織さん。
2009年にデビューして以来、その唯一無二の声質で多くのファンを魅了してきました。
『メイドインアビス』のナナチ役は、彼女の代表作としてあまりにも有名でしょう。
しかし彼女の魅力はそれだけに留まらず、少年からマスコットキャラクターまで、人間ではない役柄に不思議なほどの生命感と愛嬌を吹き込む稀有な才能の持ち主なのです。

代表作:
- ナナチ(メイドインアビス)
- ポチタ(チェンソーマン)
- ヘボット(ヘボット!)
そのハスキーでありながら甘さを持ち合わせた声は、ミステリアスな深海の住人たちの姿と重なる、不思議な魅力を放っています。
10月11日スタートのTVアニメ「チェンソーマン」にポチタ役で出演します〜!!
主人公デンジの相棒です。皆様、何卒よろしくお願い致します!#井澤詩織#チェンソーマン pic.twitter.com/SmTzj68OAR
— 井澤詩織 (@shiori_izawa) September 19, 2022
深海生物オタクは“本気”だった!
井澤さんの深海生物への愛は、一過性のブームやキャラクター作りといった浅いものではありません。
その情熱は“本物”であり、彼女が光の届かない世界の住人たちに惹かれる背景には、私たちの知的好奇心をくすぐる普遍的な理由が存在するのです。
なぜ深海生物オタクになったのか?
彼女を深海の世界へと誘ったもの、それは一体何だったのでしょうか。
ご本人の発言や活動から、その理由を紐解いていきましょう。
- 未知への探求心:
地球最後の秘境とも呼ばれる深海は、未だ9割以上が謎に包まれている世界。
そこに息づく生物たちの存在自体が、尽きることのない探究心を掻き立てます。 - 常識を覆す生態:
自ら発光するチョウチンアンコウ、巨大な眼を持つダイオウホウズキイカ、数年間絶食しても生きられるダイオウグソクムシなど、深海生物は私たちの常識が通用しない、極限環境に適応した驚くべき生態を持っています。
このグロテスクでありながらも美しい、奇妙で愛おしい姿かたちこそが、彼女の心を掴んで離さない魅力の源泉だといえるでしょう。 - メディアや施設の充実:
近年では沼津港深海水族館をはじめ、深海生物に特化した展示施設や質の高いドキュメンタリー番組が増加しました。
こうしたメディアに触れる中で、その奥深い世界に魅了される人が増えており、井澤さんもその一人だったのかもしれません。
高知県室戸市で人気の「深海オタク船長と室戸沖へ出航!」といった体験プログラムに見られるように、深海への関心は着実に高まっており、彼女の興味はまさに時代の流れと合致しているのです。
深海生物検定合格までの苦労
“好き”という気持ちだけで乗り越えられるほど、検定への道は平坦ではありませんでした。
彼女が合格した「深海生物検定」は、日本唯一の深海生物に特化した検定であり、その内容は非常に専門的。
ただ名前を覚えるだけでなく、生息水深、分類、生態、さらには関連する海洋学の知識まで問われる、まさに本格派の試験なのです。
しーちゃんねる更新から15時間経つし、言っていいよね!!てか言わせて!!
《深海生物検定》合格したぞーーー!!
いえーい!!ヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)ノ pic.twitter.com/aew3hS0yK2
— 井澤詩織 (@shiori_izawa) March 30, 2019
受験の苦労話(想像と共感で補足)
人気声優として多忙を極める彼女が、どのようにしてこの難関を突破したのか、その努力の道のりには想像を絶するものがあります。
- 膨大な暗記量との戦い:
収録やイベントを終えた深夜、人知れず専門書を開く日々があったことでしょう。
「ラブカ」や「メンダコ」といった有名な生物だけでなく、馴染みのない学名や体の器官の名称まで、膨大な情報を頭に叩き込む必要があったはずです。 - 「好き」だからこそのプレッシャー:
趣味が高じての挑戦だからこそ、「不合格は許されない」というプレッシャーは計り知れないもの。
自身のYouTubeチャンネル「しーちゃんねる」でも合格をファンに報告しており、その喜びの裏には、期待に応えたいという強い想いがあったに違いありません。 - 孤独なモチベーション維持:
声優仲間で同じ検定を受ける人は、おそらくいなかったことでしょう。
専門性が高いがゆえに相談できる相手も限られ、時に孤独を感じながらも、深海生物への純粋な愛だけを頼りにモチベーションを維持し続けたその精神力には、ただただ脱帽するばかりです。
趣味が仕事につながる好例
彼女のこの“ガチ”な趣味は、今や声優としての独自の武器となり、活躍の場を大きく広げています。
深海生物に関するイベントでのトークショーや、専門的な知識を活かしたコラムの執筆等々。
また、その知識は役作りにも深みを与えているのではないでしょうか。
例えば『メイドインアビス』のナナチは、深界六層という極限環境で生きるキャラクター。
深海生物の生態への深い理解は、そうした過酷な運命を背負うキャラクターへの共感や表現力を、より豊かなものにしていると想像できるのです。
まさに“好きこそ物の上手なれ”を地で行く、理想的なキャリアの築き方だといえますね。
この記事のまとめ
- 井澤詩織さんは唯一無二の声と、ガチな“深海愛”を併せ持つ魅力的な声優
- 純粋な探究心と好奇心が、専門的な検定に挑戦するほどの情熱へと発展した
- 多忙な中での挑戦には、計り知れない努力と「好き」を貫く強い意志があったことだろう
- 趣味を仕事に昇華させ、「深海×声優」という独自のジャンルを切り拓く彼女の今後に大注目!
おわりに
暗くて、冷たくて、少し不気味。
そんな深海の世界のイメージを、井澤さんは「知的で」「可愛くて」「最高に面白い」ものへと塗り替えてくれます。
彼女のフィルターを通して語られる深海生物たちは、まるで不思議な魔法にかけられたかのように、いきいきと魅力的に映るのだとか。
その情熱は、多くのファンに新たな世界の扉を開くきっかけを与えています。
声優としての卓越した技術と、深海への底なしの愛。
この二つが掛け合わさった時、私たちはまだ誰も見たことのない、新しいエンターテインメントに出会えるのかもしれませんね。
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