未来予測

「空飛ぶ車」! メリットとデメリットは?『空飛ぶ車実用化にむけて考察』

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「空飛ぶ車」と言うとまだまだ未来の車という気がしますが、そう先の未来でもない様です。

実際、ドイツの「Volocopter(ボロコプター)」は2019年10月22日、シンガポールで空飛ぶタクシーの有人試験飛行を既に成功させ、将来的には自動運転による無人飛行を見込んでいますし、日本でも2023年の実用化に向けて急ピッチで開発が進められています。

では、「空飛ぶ車」を実用化するとどんなメリットがあるんでしょうか?

またデミリットは?

今回は”「空飛ぶ車」! メリットとデメリットは?『空飛ぶ車実用化にむけて考察』”について解説していきますね!

 

空飛ぶ車のメリットは?

経済産業省は、国土交通省と合同で、日本における“空飛ぶクルマ”の実現に向けたロードマップを既に取りまとめています。

それによると、“空飛ぶクルマ”のメリットとして、下記事項を挙げています。

    • 都市内での活用
    • 災害時の活用 離島や中山間地域での活用
    • 離島や中山間地域での活用

それでは1つ1つ解説していきますね!

都市内での活用

莫大なインフラ投資をせずに渋滞問題を解決できます!

都市部では、通勤・通学・通園時に平日の7時台頃から必ず起こる、道路渋滞や電車のラッシュアワー
電車のラッシュアワー等、コロナ禍では一時緩和された時期もありましたが、緊急事態宣言解除と共に人ごみもまた戻ってしまいました。


そんな道路渋滞や電車のラッシュアワーも、地上の交通手段を「空飛ぶ車」によって空間へ分散すれば、迅速かつ快適な移動が可能になると期待されています。

『渋滞』とは一般道路に関しては時速10km以下で走行している状態、高速道路では時速40km以下で走行している状態を渋滞としています。          出典先 日本道路交通情報センター

災害時の活用 離島や中山間地域での活用

大規模な地震やがけ崩れ、河川の氾濫等、自然災害の少なくない日本。

2011年に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を筆頭に、2016年の熊本地震、2018年6月の大阪北部地震等の大型地震。


また死者が200人を越えた2018年7月の西日本豪雨、関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害をもたらした2019年9月の台風19号等々。

そうした災害時においては、がけ崩れや道路の分断によって、その先の幾多の怪我人の救助や物資輸送に限られたヘリコプターを使う等、難攻せざるを得ませんでした。

しかし、フットワークの軽い数機の「空飛ぶ車」を投入すれば、幹線道路等、既存インフラの復旧等を待たずに、怪我人の救急搬送、及び食糧や飲料水、毛布等の迅速な物資輸送などが手早く行う事が出来ると期待されています。

離島や中山間地域での活用

日本には、移動するのに便が悪い離島や中山間地域が存在しますが、それらの人々にとっても、移動の利便性の向上が図られる「空飛ぶ車」の活用は期待されるところです。

急に具合が悪くなった時、怪我をした時、時間がかかる山道を走ったり、最悪ドクターヘリを要請する事なく、空から一直線に移動できるので今までよりも安心感のある生活が送れそうです。

また、逆に都会からも容易に行けるので、新たな観光需要の創出も期待できそうですね。

以上3つのメリットがありました!

空飛ぶ車のデメリットは?

良い事づくめの空飛ぶ車ですが、導入に当たってはデミリットも多々ある様です。

⓵空を飛ぶための法整備が必要

現行法では、道路に近い場所では道路交通法、上空は航空法によって扱われます。
自動車でもあり航空機でもある空飛ぶ車は、両方の法律の基準を満たし、それぞれのルールにのっとれば現行法の枠内でも走行・飛行は可能ですが、下記道路交通法が定める道路から発射する禁止行為に当たりますので、最低限道路からは飛行出来ません
※道路交通法が定める禁止行為:「石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること

⓶多種類の免許を取らないと運転できない

〇運転には自動車の免許に加えて、飛行機を操縦する際の自家用操縦士免許 固定翼」が必要となります。※「自家用」とは車の運転免許の一種に相当する(報酬を得ずに操縦する)免許の事。

〇飛行するには管制塔や周りの航空機と交信する必要があるため、航空特殊無線技士か航空無線通信士の資格も取得しなければなりません。

〇その他、免許ではありませんが、証明書として、操縦士技能証明証と航空身体検査証明書が必要になります。

③免許取得の費用が高額

自家用操縦士免許の取得代金としての教習所(航空スクール)代金が、およそ500〜600万円以上かかります!(アメリカでは200万円以下で取得可)

⓸騒音等

現行の施策機では電動が想定されていますので、プロペラ音などの空力騒音が問題となる可能性があり、動力としてエンジンを用いる場合には、エンジン音や排気音も問題となる事から低騒音化技術が重要です。

現行では以上のデミリットがあり、なかなか一筋縄では行かない様です!

まとめ

ここまで”「空飛ぶ車」! メリットとデメリットは?『空飛ぶ車実用化にむけて考察』”を解説してきました。

メリットとデメリットについては、『デメリットは改善されるもの!』と、これまでの文明の進化の中で照明されているので、圧倒的にメリットの方が大きいと思います!

空を飛ぶ車が、当たり前の様に家のガレージに駐車されている近未来が楽しみですね。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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