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「姫路城」は防備の為、あらゆる罠が待ち構える迷宮の城だった!(完璧な防備を解説)

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兵庫県姫路市の国宝「姫路城」。白鷺が羽を広げたような美しい姿から「白鷺城」の愛称でも親しまれていますが、反面、防備の為、あらゆる罠が待ち構える迷宮の城でもありました。

因みにその白さも実は実際の大きさよりも大きく見せるトリック(白は膨張して大きく見えるんですね✨)だそうで見かけからして罠が仕掛けてあるんですね。

今回は”「姫路城」は防備の為、あらゆる罠が待ち構える迷宮の城だった!(完璧な防備を解説)”について解説していきますね!

 

防御の迷宮「姫路城」とは?

一部補修工事中の姫路城
⤴一部補修工事中の姫路城

国宝姫路城は平成5年12月、奈良の法隆寺とともに、日本初のユネスコ世界文化遺産にも登録され、日本100名城にも選定されています。

防御の迷宮『姫路城』のはじまり

羽柴秀吉が中国毛利攻めの拠点として太閤丸に築いた天守(3層と伝えられる)を、1600年(慶長5年)池田輝政が関ヶ原の戦いの戦功により三河吉田15万石から播磨52万石(播磨一国支配)で入城し、慶長6年(1601)から姫路城と城下の造営に着手したのが『姫路城』の始まりです。

防御の迷宮『姫路城』の構造

 

姫路城の構造と美しさ

  1. 5重7階の大天守
  2. 東、西、乾の3つの小天守を渡櫓で結んだ連立式天守※1
  3. 内曲輪・中曲輪・外曲輪を3重の堀で区切った惣構 ※2

巨大城を支える梁
上の写真は巨大城を支える梁。

以上3つが主な構造ですが、櫓・門など、城内74棟の建物が重要文化財になる等。美しい造形も併せ持った城です。

日没後はライトアップが幻想的で美しいんですね。

しかし、姫路城がいくら美しくとも時は戦国!

そこには要塞としての機能も備わっていなければすぐに侵入者に蹂躙されてしまいます。侵入者に対して姫路城がいかに防御出来るのか

事項からはその防御の為の罠に迫って行きますね‼️

※1 天守と小天守や櫓を空から見ると四角になるように渡り廊下や多聞櫓でつないだもので、籠城戦を意識した天守 縄張り型式とも呼ばれる
※2江戸城や小田原城、大阪城にみられる天守。慶長14年(1609)に8年の歳月を要して完成した。

防御の迷宮『姫路城』の罠

姫路城の縄張(菱の門から天守まで)
防御の迷宮『姫路城』ここではもし姫路城に敵が攻め込んで来たらどういう罠が仕掛けてあるのか外堀から天守までそれぞれ解説していきますね!

は侵入経路

外堀・中堀・内堀に張り巡らした罠

姫路城の内堀
密集して迫り来る大軍勢を止めるには……「取り敢えずたたらを踏ませましょう‼️」

その役割をするのが【堀】です!外堀・中堀・内堀現在「外堀」はほとんど埋められてしまっていますが現存する「内堀」にしましても安易に渡れるレベルではありません。

仮に籠城するとしましたならば、まずは「橋」を破壊。押し寄せる敵も幅20mから最大で34.5m)、深さは約2.7mの堀を前にすれば前進はもはや不可能!(進撃の巨人なら…?失礼…)。

「史実では内堀のどこかには、深さが30cm程の場所があって、緊急時に避難できるようになっていた!」という話が伝わっていますが、本当のところはどうでしょうか?

真意の程はいまだ明らかになっていません。

 

「菱の門」の罠で敵を先制せよ!

菱の門城を攻め入る侵入者にとっては、怒濤の如く一気に討ち入りたいところですが、迷宮城は暫し侵入者の足を止めます。

止めて射かける

姫路城を大手門から攻め込んだ侵入者は、三の丸曲輪を抜け左に折れると、菱の門に至ります。

菱の門
櫓門(やぐらもん)と呼ばれる、門の上にを設けた型の門で、門柱の上の冠木に木彫りの菱の紋があることからこう呼ばれている菱の門ですが、この門を通過した侵入者は門をくぐったその先にある『三国堀』に阻まれます。

一瞬の躊躇!それが命取り

前方に進むか右方に進むか。ルートはL字型。2択でしっかり侵入者の足止めをしてるんですね。

これを[両心の縄張り」と言います。

菱の門2階の床には隙間も見られ、門を通り抜ける敵を真上から攻撃出来ます。

姫路城の城郭部分の門にしかけた罠

菱の門を抜けると城門が連なる城郭部分に入りますが、ここでは、いろは(い~ほ)→水の門(1~6)の順で城門を抜けて行きます。

「いノ門」から「にノ門」

「菱の門」を抜けて、前方を選んだ侵入者達は真っすぐ「いの門」を抜け「ろの門」を目指しますが、やや右方にずれた「ろの門」の門をくぐると、左に折れて急角度のUターン。加えて長い上り坂となります。

他の門に比較するとかなり小さな「はの門」の門をやっとの事でくぐりますが、ここから「にの門」迄さらにUターン。しかも天守群に近づいたと思ったのも束の間。このUターンで反対に遠ざかり、心理的にも不安がつのります。


⤴「は」の門の下の坂道

 

「に」の門へ続く道
「に」の門へ続く道

「にノ門」から「ほノ門」

「に」の門を抜けて、いろはの門の最後の「ほノ門」へ向かいます。

狭い「ほノ門
⤴狭い「ほノ門」。その先は天守群

背の高い人なら頭をぶつけてしまうほど低い「ほの門」。(頭上注意)

ここでは一人一人しか潜り抜けが出来ず、順番待ちで渋滞したところを鉄砲や矢で射かけてまとめて殲滅されます。

「水の一門」から「水の二門」


やっとの事で、ここを抜け「水の一門」をくぐると「水の二門」と「水の三門」さらに「水の四門」と進みますが、ここで道はわずかながら下り坂に?

天守閣を目指して坂道を登って来た侵入者にとって天守閣はあくまでも坂の上なのに下り坂とは「おかしい?道を違えたか?」と侵入者を混乱させる。でもこれも罠だった様です。

 

天守入口の「水の五門」を過ぎればようやく一連の城門を抜け、いよいよ、あの「連立式天守」へ入ります。

水の二門
水の二門

因みに水一門」から「水四門」まではそれぞれ重要文化財に指定されています。

水の六門から天守閣へ

「水五門」から進んで来た多くの侵入者は「水六門」まで進むと、スムーズに進めなくなり門前に溢れかえります。

これは水六門の入口がより狭くなっている為で、この瞬間に上の櫓から侵入者に猛攻を仕掛けます。

そしていよいよ天守群へ!

水六門から天守群へ

「水六門」から天守閣へ行くにあたっては櫓と小天守を巡りながら登って行く事になりますがその間にも壁に隠れた「武者隠し」や以下の罠が待ち構えています。

  • 板壁にズラリと並んだ武具掛け。いつでも戦闘可能です!

  • ひと段高い所から攻撃を仕掛ける石打棚(短い階段の右が高くなっています)

  • 思わず唸ってしまう程急勾配な天守閣への階段!

これらの罠をかいくぐって来た敵がいたとしたら、これ以上の防御は無理!

それはもう神頼みしかないでしょうね。

侵入者からの攻撃を受けなかった姫路城と刑部神社

数々の罠を仕掛け、侵入者を徹底的に寄せ付けない工夫を施した「迷宮の城」。

しかしこれまで一度も侵入者からの攻撃を受けた事がなく、従ってその数々の罠も効果を発揮出来ませんでした!

時が下った第二次世界大戦中にはB29の空襲にさらされたのにもかかわらず、消失を免れました。

  • 姫路城の上空はレーダ上では沼地だった
  • 天守閣に落ちた焼夷弾が不発だった

ここまで来ると単に運が良かったでは済まない神がかり的なものを感じますが、そういえば天守最上層には「刑部神社 」という神社が奉られているんですね。

姫路城が姫山に築かれる以前より、地元の人たちの信仰の対象となっていた地主神で『姫路城』の守護神を祀ったものだそうですが、仮に神通力が働いたとしたら……。何だかロマンを感じますね。

 


写真は天守最上層に供えられた姫路城の守護神、刑部神社(長壁神社・おさかべじんじゃ)

ま と め

ここまで”「姫路城」は防備の為、あらゆる罠が待ち構える迷宮の城だった!(完璧な防備を解説)”について解説してきました。

姫路城は見た目の美しさと荘厳なスケールで暫し映画やテレビの時代劇で、また「インスタ」ばえしたフォルムでSNSにも取り上げられていますが、機会があれば迷宮の城に潜入してみては……!?。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

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