スポーツ経済を扱うスポーティコ(アメリカ)は5月25日、2021年版のスポーツ選手長者番付を発表し、テニスの大坂選手が女子のスポーツ選手最高額の年収5730万ドル(約65億2000万円)で世界15位であると算定しました。
(因みに、錦織圭(日清食品)は2660万ドル(約29億円)で88位・1位は総合格闘家のコナー・マクレガー(アイルランド)で2億800万ドル(約227億円)。
大阪なおみの収入の内訳は?
ところで、大阪選手の収入の内訳ですが、試合で得る賞金と、スポンサー契約の二本立てとなっています。
試合賞金
大阪選手の2021年度の賞金は230万ドルで、1ドル113.8円の場合2億6千174万円。
2019年から2021年において毎年4大大会で1回ずつ優勝しています。(2019年の全豪オープン、2020年の全米オープン、2021年の全豪オープン)
しかし、試合賞金には、それほどの差は見受けられません。
♦4大大会優勝者
全豪オープン | 全仏オープン | ウインブルドン | 全米オープン | |||||
2019 | 大坂なおみ | 日本 | アシュリー・バーティ | 豪洲 | シモナ・ハレプ | ルーマニア | ビアンカ・アンドレースク | カナダ |
2020 | ソフィア・ケニン | アメリカ | イガ・シフィオンテク | ポーランド | 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を受けて中止 | 大坂なおみ | 日本 | |
)2021 | 大坂なおみ | 日本 | バルボラ・クレイジコバ | チェコ | アシュリー・バーティ | 豪洲 | エマ・ラドゥカヌ | 英国 |
では、スポンサー料金はどうでしょうか?
スポンサー料金
大阪選手が、
- 2019年~2020年迄+15億円
- 2020年~2021年迄+22億6千万円
と年収をアップさせていった主因はスポンサー料金の高騰です。
例えばテニスをたしなむ程度の人であっても自分の使うラケットを選ぶ時は、やはり何度も優勝経験のある一流選手愛用のラケットが欲しいもの。
大阪選手が強くなるのと比例して、スポンサー料金も高騰していったんですね!
大阪なおみの賞金とスポンサー料金の割合の推移
ところで、大阪選手も活躍し、年を追うごとにスポンサー料金がアップ。2019年の1600万ドルから5500万ドルと2年間で3倍以上も高騰しました。
順位 / 年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
1位 | 名前 | セリーナ・ウィリアム(米) | 大阪なおみ(日) | 大阪なおみ(日) |
総額 | 2920万ドル | 3740万ドル (42億5600万円) | 5730万ドル (65億2000万円) | |
賞金 | 420万ドル | 340万ドル (3億8700万円) | 230万ドル (2億6000万円) | |
スポンサー料金 | 2500万ドル | 3400万ドル (38億6900万円) | 5500万ドル (62億6000万円) | |
2位 | 名前 | 大阪なおみ(日) | セリーナ・ウィリアム(米) | セリーナ・ウィリアム(米) |
総額 | 2430万ドル (27億6500万円) | 3600万ドル | 4590万ドル | |
賞金 | 830万ドル (9億4400万円) | 400万ドル | ||
スポンサー料金 | 1600万ドル (18億2100万円) | 3200万ドル | ||
3位 | 名前 | アンゲリク・ケルバー(独) | アシュリー・バーティ(豪) | ビーナス・ウィリアムズ |
総額 | 1180万ドル | 1310万ドル | 1130万ドル | |
賞金 | 530万ドル | 1010万ドル | ||
スポンサー料金 | 650万ドル | 300万ドル |
では、大阪選手の場合、何故こんなにもスポンサー料金がアップしたのでしょうか?
大阪なおみのスポンサー料金が高騰したのは何故か?
2021年に入ってCITIZENの『エコドライブ』から世界ブランドのタグ・ホイヤーに契約を変更。
以前、2019年にも、アディダスから、ナイキと契約を変更しましたが、この世界的大企業2社の契約だけで、20億近い金額。
また、大阪選手の物怖じしない性格やファッションセンス、勿論、その根底にあるのは、3年の間に4大大会の1つは制しているという急成長の実力もしかり。
加えて全米で論戦の真っ只中にある『Black Lives Matter』(黒人の命は大切)抗議行動として、試合中マスクでメッセージを伝える彼女の姿が、さらに大阪なおみのブランド力を高めている様なんですね。
大阪なおみ2022年の4大大会の結果と年収
大阪選手の2022年の4大大会の成績は最高で3回戦までとパッとしませんでした。
◆全豪オープンテニス(2022年1月17日~1月30日)
3回戦で同60位のアマンダ・アニシモバ(20=米国)に6-4、3-6、6-7の2時間を超える熱戦の末に敗退。
◆全仏オープンテニス(2022年5月22日~6月5日)
1回戦で、同28位で第27シードのアマンダ・アニシモバ(米国)と再び対戦しましたが、リベンジならず5-7、4-6とストレート(0-2)で敗退。
◆ウインブルドン(2022年6月27日~7月10日)
怪我(5月の全仏1回戦で左足のアキレス腱(けん)を痛めていた)の為欠場。
◆全米オープンテニス(2022年8月29日 ~9月11日)
1回戦で、世界ランキング19位のD・コリンズ(アメリカ)と対戦し6-7,3-6とストレート(0-2)で敗退
これでは収入も下がると思いきゃ、アメリカの経済誌「フォーブス」が2022年5月に発表したアスリートの収入ランキングでは大坂選手がナント女性最高となる19位。
これはアスリートの去年5月から1年間の収入で、大坂選手が5920万ドル、日本円で約76億3700万という事で、そのほとんどはルイ・ヴィトンなどのスポンサーからの広告収入。
2022年も年収では34億円の大谷翔平選手(MLB)を倍以上離している大阪選手。その独占状態はしばらく続きそうですね!
因みに1位はサッカーのリオネル・メッシ選手で1億3000万ドル、日本円で約167億7000万円との事。
大坂なおみの年収と推移・おわりに
ここまで”大坂なおみの年収と推移・2021年は約60億円・2022年は?”というテーマで大阪選手の年収の推移を解説して来ました。
いつも天真爛漫で、チャーミングな大阪選手はまだまだ、伸びしろが一杯!
大阪選手がテニス界の女王となる日まで、
これからも彼女のコートから目が離せませんね♬