神戸北野は幕末前後からの異人館が立ち並ぶレトロでおしゃれなエリア!
そんな北野異人館を皆さまにご紹介致します‼️
うろこの家
まるでお魚のうろこのような天然石スレート。その数約3000枚。
明治後期の1885年に外国人設計者により外国人居留地に建てられた木造2階建ての外国人向け高級借家。(その後大正時代の1920年代に現在の地に移設)建物を覆う天然石は約3,000枚で、1枚1枚釘で打ち付けてあります。
スレートとは、堆積岩の一種、粘板岩。主に黒板やすずりなどに使用されている天然石なんですね。
正面から見ると、左側の塔の方が新しく感じられますが、ここは展望室。
周りを囲う石は人口石なので、常に変わらない色合いなのに対し、左側の天然石の方は光の角度・天候等によりその色合いが微妙に変化して行きます。
暮れなずむ夕焼けの中で見たらきっとロマンチックかもしれませんね。
名磁器コレクションとガラス工芸品
家の中に入って行きますと、アンティーク調の家具の中に、ドイツ「マイセン」やデンマーク王室御用達「ロイヤルコペンハーゲン」。
ああるいはイギリス「ロイヤル・ウースター」フランス「ロバート・アヴィランド」といった世界的にに著名なブランドのカップやお皿及び人形や花瓶。
ままたアール・ヌーボー作家「エミール・ガレ」や「ティファニー」等のガラス製品も展示され華麗さを競っていました。
残残念な事に、1995年の阪神淡路大震災ではそのコレクションの4割が破損しました。
そしかし、そうした試練を乗り越え、現在は華麗に復活。
その美しさに暫し見とれてしまいます。
展望台から見た神戸
展望ギャラリーは、「うろこの家」のツインタワーとして1982年に開館しました。ヨーロッパやロシアの近・現代絵画の名作を収集しています。
館内には、トロワイヨン、マチス、ユトリロ、ビュッフェら近・現代の人気の高い画家の佳作を展示。、さらに3階展望ギャラリーでは、地元神戸の画家で、安井賞受賞作家堀江優の作品(水彩画)を展示しています。
うろこの家の展望台からは、神戸港・大阪港・淡路島。と神戸近郊の景色を一望出来、夜景スポットとしてもオススメです。
カリドンのイノシシとtelephonebox
庭には古くからの言い伝えで「鼻をなでると幸運に恵まれる」というカリドンのイノシシ(愛称=ポルチェリーノ)がラッキーゾーンとしての役割を果たしています。
きれいに整備された庭園ですが、以前は建物だけで幸運の豚の置物やtelephonebox。
建物を正面から見れるベンチは全て後付けなんですね。
「北野外国人倶楽部」での
ドレスの試着
19世紀明治のハイカラさんの舞踏会。
北野のご令嬢の気分を味わう。開港当時の社交場を再現した北野外国人倶楽部。約50着以上あるドレスの中から厳選した1着を館内スタジオで写真撮影。
ティアラなどの小物あるので友達は元より、大切なあの人とツーショット。思い出の一枚を撮影してみましょう。
尚、無料ドレスサービスは、異人館巡りプレミアムパスご購入の特典です。
山手八番館
山手八番館は、明治後期にサンセン氏の自宅として建設された洋館です。
海に向かって塔状の窓が3つ連なる独特の外観で、建築の骨組みを外部に表したハーフティンバーと呼ばれる様式。
或いは入口がアーチ型になるように石を積み重ねた洋館は、チューダー様式。
このアーチ状の入口を入ると、外の光を優しくとおすステンドグラスがお出迎え。その美しさに目を奪われます。
館内には、彫刻の三大巨匠と言われたロダン、ブールデル、ベルナールの名作が並び、またルノアール晩年のブロンズ像も展示されています。
異質なところではピカソ等の立体主義に多大な影響を与えた東アフリカ、マコンデ族の異色の木彫や原始美術が所狭しと展示。
壁には、バロック時代の巨匠レンブラント、ドイツ・ルネッサンスの画家デューラー、18世紀イギリスの風刺画家ホーガースらの版画を展示。
2階に上がると、日本の仏像の祖先となる。タイの菩薩像が厳粛な空気の元、展示され、多様な芸術美を堪能出来る洋館ギャラリーとなっています。
願い事が叶うと云われている 「サターンの椅子」
左右に並ぶ一組の赤い椅子。
椅子の模様としてローマ神話の五穀豊穣の神、サターンの彫刻が施されています。
サタン(悪魔)と混同しやすいですが、こちらはサタンとは全く違う農耕・豊穣・大地の神の事。
神の名が豊穣をもたらすことから「願い事が実り叶う椅子」と伝えられ、男性は向かって左側に、女性は向って右側に座ります。
サターンの椅子は、日本テレビのバラエティー番組「ザ・世界仰天ニュース」で取り上げられ、一時期大ブームになりましたが(座るだけで3時間待ちとか)、今は普通に座れますので願いを叶えたい方は是非行ってみては。
まとめ
神戸北野の異人館。坂道上のレトロでロマンチックな洋館は自身が訪れた横浜の山手の西洋館又は長崎のグラバー邸を彷彿してくれます。
横浜・長崎・神戸…。皆、坂の上なんですね。
本人がある種憧れる堅牢で密室性の高い「石の文化」。
陶磁器やガラス製品の美しさ。シックで重厚な家具・きらびやかな調度品の数々。
つまり…。日本に居ながら堀の深い異国情緒を味わえると言う事!
友達同士で気ままに…或るいは、家族、カップルで訪れて下さい。
きっと貴方の人生の中でも一味違った思い出の旅になるでしょう。